2022年6月1日に今年度第2回のトピック学習会を行いました。
今回のトピック提供は学部4年生が担当しました。トピックは「ギフテッド」です。
主な論点としては、
・定義の曖昧さ
・学校教育でどのようにギフテッドとされる子どもたちを支援するか
・ギフテッドの「特定の才能」を伸ばすための教育環境の整備
・ギフテッドの子どもたちが直面する可能性のある挫折
等がありました。特に議論全体を受けて学部4年生(松原)が感じたのは、すべての子どもたちが輝くための教育環境の整備の難しさです。これまで、一定の基準を設けた際にその基準を満たしていない子どもたちへの支援が画策されてきたように思います。一方で、我が国における特定の才能に秀でた子どもたちへの支援は近年議論され始めたばかりです。また、「一定の基準を満たしていない子どもたち」や「特定の才能に秀でた子どもたち」とラベリングすることで、その枠に入らない子どもたちがでてくることでしょう。「枠に入らない子どもたち」がなおざりにされることがあってはなりません。
このように、子どもたちを定義することの難しさ、基準の難しさを感じ、これらに伴ってすべての子どもたちが輝くための教育環境の整備はこれまで私が考えてきた以上に難しいことなのだろうと考えました。しかし、教育行政という営みを考究していく身として、すべての子どもたちが輝くための環境整備について考え続けようと思わされました。
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