2021年5月25日、今年度第2回目となる教育トピック学習会を開催いたしました。周知のとおり、広島県は2021年5月16日から緊急事態宣言の措置期間にあります。そこで今回の教育トピック学習会は全面オンラインで実施することにいたしました。トピック提供者はD1橋本拓夢が担当しました。
今回は上の写真に示してあります(特集1:コロナと教育と民主主義)「コロナ禍で民主主義の未来を展望する―宇野重規さんに聴く」『教育』2021年5月号、6-15頁を提供させていただきました。対談者の宇野重規先生(東京大学)は政治思想史・政治哲学を専門としておられます。昨年、日本学術会議の会員候補とされながら任命拒否という「異例」の対応を受けられたことは、皆さまの記憶にも新しいのではないでしょうか。そこで、今回は宇野先生が展望する民主主義的社会の構想についてゴニョゴニョとみんなで語り合ってみました。
論点は多岐にわたりました。そのなかでも印象深かったのは「社会参加や政治参加をとおして、他者との合意形成や共存を諦めてはならない」、そうしてこそ「みんなが『存在論的安心感』を感じながらその世界の『当事者意識』をもちうる」のではないかという方向で議論が進んでいったことです。今回の教育トピック学習会は、教育参加の制度やその具体的方策をとおした教育機会・質保障について関心がある筆者を勇気づけるようなものになった気がしています。
P.S.
広島大学教育行財政学研究室では、特研(ゼミ)や教育トピック学習会に加えて、学術研究面でのレベルアップを企図したプロジェクトを進めております。その具体については、本ウェブサイトで随時更新していく予定です。どうぞご期待ください!
文責:D1橋本拓夢
【参考資料】
・(特集1:コロナと教育と民主主義)「コロナ禍で民主主義の未来を展望する―宇野重規さんに聴く」『教育』2021年5月号、6-15頁。
・「私はこう考える―『危機の中だからこそ民主主義の強化を』東京大学 宇野重規さん」(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/interview/detail/opinion_08.html)(最終アクセス: 2021/05/19)
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